第9回CIMoSセミナー
マイクロ流体の非平衡現象制御による分子ロボット・人工細胞の構築
近年,生命システムのような自律的かつ動的な分子システムとしての分子ロボットおよび人工細胞の構築が注目されている.当研究室では,マイクロ流体工学によって微小流体の非平衡現象を制御することにより,細胞サイズの異方性・非対称性のある複雑形状ゲル粒子を構築する手法の構築や,細胞サイズの粒子・水滴の自律運動の研究開発を進めている.これらを利用して,より高次な機能を持つ分子ロボットの構築を目指している.また,油中水滴を利用した細胞サイズの人工細胞に物質の流入出のある非平衡開放系を実現し,化学的な自律振動反応の構築を行い,自律性のある人工細胞の制御を目指した技術開発も行っている.講演では,これらの成果を紹介し,今後の展開について議論する.
日時 | 2014年7月4日(金) 16時~ |
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場所 | 分子科学研究所 研究棟201セミナー室 |
題目 | マイクロ流体の非平衡現象制御による分子ロボット・人工細胞の構築 |
講演者 | 瀧ノ上 正浩 講師(東京工業大学 大学院総合理工学研究科) |