本グループは、2025年4月に分子研に新しく発足しました。 無機の固体、特に薄膜材料を利用した新奇電子物性・イオン輸送特性について、 原子・分子レベルから探究しています。
大学院生募集: 分子研では総合研究大学院大学(総研大)の 分子科学コースとして大学院生を受け入れています。充実した経済支援制度が用意されており、 修士課程からリサーチアシスタント(RA)制度が利用でき、ティーチングアシスタント (TA)制度や各種奨学金制度も活用できます。興味のある方は遠慮なくご連絡ください。
助教募集: 現在、助教を公募しています(公募期間:8/4 - 10/10)。 詳しくは こちら をご確認ください。
ある物質と別の物質が接する「界面」では、大変興味深い現象がみられます。 トランジスタのように界面において電荷を誘起させ、デバイス応用されることもあれば、 Li電池のように電極と電解質の界面をまたぐLiの移動が阻害され、電池特性が損なわれることもあります。 精緻な薄膜技術によりこのような界面をモデル化し、モデル界面を利用した新奇な電子物性や イオン輸送特性を探究しています。具体的には、通常のバルク体では存在しない界面を利用した 準安定な金属水素化合物の合成、固体内水素の電荷制御による物性開拓、フッ化物イオン電池における 界面修飾と電池特性向上メカニズムの解明などに取り組んでいます。
また、このような物質材料研究の発展を加速させるため、ロボットやAIを導入した実験室の 自動化・自律化に取り組んでいます。従来の物質科学では、目的物質を1つ1つ丁寧に作製し、 高品質化した後に電子/イオン物性を評価してきましたが、その合成条件最適化は単純作業の積み重ねです。 ここに、繰り返し精度の高いロボットや発展著しいAIの技術を導入します。また、ロボットの利用により、 不活性ガス雰囲気やX線照射環境などの人間では実験不可能な極限環境における実験も可能となり、 合成できる物質の幅が広がります。このように、実験の自動化を進め、物質材料研究における人間と ロボットの共生を目指しています。
代表的な参考文献
教授 | 清水 亮太 |
特任講師 | LUSTIKOVA, Jana |
事務補佐員 | 野田 彩加 |
明大寺キャンパス:名鉄名古屋本線「東岡崎駅」中央改札口を出て南口より徒歩約7分