超活性固定化触媒開発に立脚した基幹化学プロセスの徹底効率化

挨拶
Greeting

プログラムマネージャー

間瀬 俊明

国立研究開発法人 科学技術振興機構

従来の触媒は、貴金属に大いに依存し、モル%使用が一般通念です。これは、高コストであるばかりでなく、資源有効利用の観点からも大きな課題となっています。また、多くの触媒は均一系であり、触媒除去に多大な労力を要し、製品品質への影響も懸念されます。固定化触媒も開発されているものの、金属漏洩は無視できず、残念ながら医薬品、有機電子材料製造プロセスの品質管理工程においては大変使い難い技術となっています。


本プログラムは、これらの課題解決に取り組みます。貴金属触媒は、地球上に埋蔵量の多いユビキタス元素への転換を基本としますが、本来得意とする機能が異なるため二本立てとし、品質面も考慮して触媒量のppm化を目指します。魚住触媒の原点、両親媒性固定化触媒を水中で用いる「雨宿り効果」は、ppm化原動力のひとつであります。極微量となれば均一系も容認できますが、可能な限り固定化により金属漏洩なく回収・再利用を考えます。再利用が繰り返しできれば、それをカートリッジに充填し、フロー法の実現により更なる効率化を目指します。


昨年12月、私共の触媒研究がJSTのACCELプログラムとして採択され、研究助成受けつつ社会実装へ向けて大きく一歩を踏む出すこととなりました。しかし、一言で産業利用と言いましても、ひとりよがりの研究では成功はおぼつきません。産業界で活躍される皆様からの忌憚の無いご意見を伺い、キャッチボールを重ねながら進めていくことが不可欠と考えております。どうぞご支援、ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。


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