使用機器
・温度勾配昇華精製装置
石英管内の一端に材料物質を仕込み、ヒーターによって温度勾配を形成させることで昇華した
物質を不純物と分離し精製を行います。この精製によりC60では7Nまで純度を上げることができ
ます。
純度7N (99.99999%) C60単結晶
・真空蒸着装置
当研究室では有機太陽電池の作成を真空蒸着法により行っています。
・グローブボックス
グローブボックス内に真空蒸着装置が内蔵されており、セル作製後、大気にさらすことなく
測定を行うことができます。
・触針式段差計
Dektak 150 , ULVAC
装置の先端に付いた針を基盤表面に沿って滑らせていくことで段差の高さ(膜厚)を測定
します。
・ホール効果・比抵抗測定装置
ResiTest 8300, 東洋テクニカ
半導体試料に磁場をかけた状態で電流を流すと、キャリアに力が働き、ホール起電力が観察
できます。これにより、キャリアタイプやキャリア濃度等の解析ができます。
・電子ビーム蒸着装置
通常の真空蒸着では飛ばすことのできないような材料を電子ビームをあてることで
飛ばし蒸着を行います。
・原子間力顕微鏡 (AFM)
試料と探針の原子間にはたらく力を検出して表面画像を得ることができます。
・走査型顕微鏡 (SEM)
S-4300SD, HITACHI
高電圧により発生した電子線を測定対象にあて、対象からの2次電子線を検出することで
表面像を観察することができます。
・X線光電子分光 (XPS)
KRATOS ANALYTICAL
測定対象にX線を入射させ、生じる光電子のエネルギーを測定することで、
サンプルの表面近傍の構成元素とその電子状態を分析することができます。
・ソーラーシュミレーター
作製したセルに疑似太陽光を照射し、光電変換特性を評価します。
・アクションスペクトル測定装置
単色光を照射し、波長ごとの光電流を測定します。